きっと永遠に埋まらない場所はあると思った

怖かった時に助けてほしかったなぁ。
伸ばした手を、何度も何度も見ないふりされてきた。

お父さん、私の話を聞いてください。
仕事ばかりでなく、野球ばかりでなく、こちらを向いて、私の話を聞いてくれませんか。

お母さん、私を愛してください。
抱きしめてほしいよ、おかあさん。
もう大人だけど、あのとき子どもだった私は抱きしめて、目の前で泣かせてほしかった。

きっとどれだけもがいても、どれほどの月日が流れても、
あの時、あの場面で与えられなきゃ埋まらないものはきっとある。

それはこれからも一緒だと思った。
楽しいことを重ねても、家族から離れても、
私はきっとこれからもずっと悪い夢にうなされ、たびたび生きにくさを感じ、
ある軸に何かによって触れられると、とてつもなく弱い人間になってしまうのだろう。

どうしたらいい?
何がダメなのかわからないけど、もうダメかもしれないと思う時がある。